0020/12/19

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LOVE DISTANCE 僕らは、10億ミリ離れていた。

 
これはシビレた。


LOVE DISTANCE - 僕らは、10億ミリ離れていた。


東京-福岡、遠距離恋愛。
その距離、1,000km超。
つきあって、2年半。

男は福岡から、女は東京から、
その愛を確かめるため、走ります。

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このドキュメンタリーは、
12.24の聖夜、
日本のどこかで再会するまで、
ふたりの走りを生中継。

ふたりの携帯メールもブログもテレビ電話も、
すべてリアルタイムに公開。

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このドキュメンタリーは、
およそ1ヶ月、リアルタイムに続きます。

われわれ傍観者は、
ふたりの恋を眺めながら、この1ヶ月間、
「恋愛」という怪物を、
もう一度、見つめ直していきます。

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ふたりの遠距離恋愛を疑似体験してもうらうため、
男性は「ある男」のサイト、女性は「ある女」のサイト、
つまり、離ればなれになっていただきます。
インターネットの自由を奪います。

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とはいえ、傍観者の心理。

ふたりの行方を両方とも見たい
という強欲なあなたは、
目の前にPCを2台並べて、
お楽しみください。

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実は、このドキュメンタリーは広告です。
12.24の聖夜、
クライアントが明かされます。
これから1ヶ月をかけて、
CFを制作していきます。

それでは、CFの前半をご覧ください。

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と、その前に
久しぶりに再会した時に起こった、ある事件のことを報告します。

「ある男」ショーヘイ24歳は、数週間前、こともあろうに、
他の女性とケータイでメールをし、
「ある女」イオリ21歳に発見されました。

他の女性をメールをしたショーヘイが悪いのか、
ケータイを黙って見てしまったイオリが悪いのか、
恋愛とは、いやはや怪物です。

ショーヘイは、日本の伝統文化に従い、ミソギの意味を込めまして、
坊主頭になることを決心しました。




という素晴らしい導入があり、
その最後に「LOVE DISTANCE制作委員会」として
企画意図を説明している。

我々は、この活動を通して、
恋愛には適切な距離が必要であることを
訴えていければと考えております。
ここにおける距離とは、
物理的距離、心理的距離の
両方をさします。


導入にある通り、これを書いている時点では
まだクライアントは明かされていない。

つまり何の広告か分からないわけだが、
何かの広告であることは明示されている。
そしてそこで何を伝えたいのかも。


企画意図を、最初にそのまま語るっていうのは
これまでの広告にはあまりない発想だったんじゃないだろうか。
そのまま語らずに、喩えたり、誇張したり、擬人化したりして
どう表現するかが腕のみせどころなわけで。

まぁ、ある意味、それはこの企画でも一緒なんだけど、
この企画にはなんというか
“生活者が「広告」というものに抱く格付けのようなもの”
“「所詮広告でしょ?」という感覚”
に挑戦しようという気概を強く感じる。

それは、導入で「これは広告です」と明言していること、
「クライアント」や「CF」というプチ専門用語を
何のてらいもなく使っていること、
スタッフロールがサイトの1メニューとしてあること、
などからもうかがえる。


「これは言わなきゃ分からない」
「これは言わなくても分かる」または「隠しても分かってしまう」
といったオーディエンスとの“距離感”が的確で、
だからこそ「何を明示し、何を暗示し、何を示さないか」
という判断基準が確固としているように思える。


内容的な話では、
「恋愛には適切な距離が必要であること」が
どういう意味なのか。
今後、それがどう表現されるのかに注目したい。

もちろん構造的なことも。
 

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